会議の議事録をAIで作るとき、実際には4つの工程があります。録音を文字にする → 内容を整理する → 抜けを確認する → 共有できる資料にするの4つです。
ChatGPTが担えるのは、このうち真ん中の2つだけです。両端は別の手段が要ります。
先に結論を書くと、切り替えの判断基準は会議の頻度でした。月に1〜2回なら手作業で足ります。毎週発生していて資料化まで求められているなら、専用ツールの領域です。
この記事はツールの精度を比べたものではありません。比べているのは、担当できる工程・費用・無料で使える範囲です。
議事録づくりの4工程と、担当できるもの
| 工程 | ChatGPT | 専用ツール |
|---|---|---|
| 1. 録音を文字にする | 対象外 | 文字起こしツールの領域 |
| 2. 内容を整理・分類する | できる | できる |
| 3. 抜けや未決事項を洗う | できる | できる |
| 4. 共有用の資料にする | テキストまで | スライド・PowerPointで出力 |
手元にすでに会議メモがある人なら、工程1は不要です。その場合、ChatGPTだけで工程2と3が終わります。
ChatGPTでできたこと
会議メモを渡し、短い指示と条件付き指示の2条件で整理させました。条件付きで指示した場合、決定事項・担当者・期限・未決事項の4項目が明確に分かれ、「金曜日」という記述の具体的な日付が不明であることまで確認できています。
ここまで無料で、待ち時間もありません。手順はChatGPTで議事録を作る方法にまとめています。
それでも残った4つの手作業
ただし検証では、出力したあとに人がやる作業が必ず残りました。
| 残った作業 | 実際に起きたこと |
|---|---|
| 分類の重複を直す | 「来週、もう一度確認する」が決定事項と次回確認事項の両方に入りました。分類を指定しても起きます |
| 毎回メモを貼り、指示を打ち直す | 会議ごとに新しい会話を開き、同じ条件付き指示を入力し直します |
| 前回の会議を自分で探す | ChatGPTは会話ごとに独立しています。「あの件はどうなったか」を横断して探せません |
| 資料の形に作り直す | 出力はテキストです。共有用のスライドには別途作り直しが要ります |
会議が月に1〜2回なら、この4つは手でやれば済みます。お金を払う必要はありません。
逆に、毎週これをやっていて、そのたびに資料まで作っているなら、1回30分としても月2時間以上をこの手作業に使っています。会議データを保存して扱えるツールなら、4つのうち3つは発生しません。
専用ツールが担う範囲
ここは2種類に分かれます。音声を文字にするツールと、文字になったあとを扱うツールです。
音声を文字にする(工程1)
Nottaは録音や音声ファイルを文字起こしするサービスです。無料のフリープランは月120分まで、ファイルインポート50個/月、AI要約10回/月。有料はプレミアム1,980円/月(年額14,220円)、ビジネス4,180円/月(年額30,096円)です。
会議メモを自分で取っているなら、この工程は不要です。
整理したあとを資料にする(工程4)
Notta Brainは、複数の会議データを横断して分析し、要約からスライド・画像の生成、PowerPoint形式での出力までを行うAIエージェントです。
| できること | 内容 |
|---|---|
| 横断分析 | 複数の会議データをまたいで分析・比較 |
| ナレッジQ&A | 保存したファイルや会議に対して質問できる |
| 可視化 | 要約をスライドや画像として生成 |
| 書き出し | PowerPointなどのファイル形式で出力 |
当サイトでは未検証です。上記は2026年9月6日時点の公式サイト記載を確認したものです。機能・料金は公式サイトでご確認ください。
費用で並べる
| 使い方 | 向いている選択 | 月あたり |
|---|---|---|
| メモはある。整理だけしたい | ChatGPT | 0円 |
| 録音を文字にしたい(月120分まで) | Notta フリープラン | 0円 |
| 録音が月120分を超える | Notta プレミアム | 1,980円 |
| 資料化まで毎週やる | Notta Brain プレミアム | 1,980円 |
Notta Brainのフリープランはクレジットカード登録なしで始められ、月1,000クレジットが付きます。テキスト回答・インターネット検索・エクスポートは無料プランでも無制限です。
ただしスライド生成・画像生成・ナレッジQ&Aはクレジットを消費します。資料化まで毎週やる使い方だと、1,000クレジットでは足りません。プレミアムは8,000クレジットで保存容量20GBです。
どこで切り替えるか
ChatGPTのままでいい人
会議が月に1〜2回。メモは自分で取っている。整理して自分が読めればよく、共有用の資料は求められていない。この場合、追加の費用は不要です。
文字起こしツールを足す人
会議中にメモを取る余裕がない人。録音は残しているが文字にする手間で止まっている人。月120分までなら無料で試せます。
資料化まで含めて任せる人
議事録が毎週発生し、整理後にスライドや資料を作るところまで求められている人。過去の会議をまたいで「あの件はどうなったか」を探すことがある人。
費用をかけるかどうかの判断基準はAIだけで十分?専用サービスを選ぶ5つの条件に整理しています。
整理した先の「資料にする」まで、一続きにする
ChatGPTで残る4つの手作業のうち、3つがそもそも発生しません。
| 残った作業 | ChatGPT | Notta Brain |
|---|---|---|
| 毎回メモを貼り、指示を打ち直す | 会議ごとに必要 | 会議データを保存して扱う |
| 前回の会議を自分で探す | 会話ごとに独立 | 複数の会議を横断してQ&A |
| 資料の形に作り直す | テキスト出力のみ | スライド・PowerPointで出力 |
| 分類の重複を直す | 人が確認 | 人が確認 |
最後の1行は変わりません。AIが分類した結果を人が確認する必要がある点は、どちらも同じです。ここを自動化するツールだと考えて契約すると、期待が外れます。
- 月8,000クレジット付与。ファイル保存容量20GB
- 無料のフリープランは月1,000クレジット(クレカ登録不要)
- テキスト回答・インターネット検索・エクスポートは無料プランでも無制限
- スライド生成・画像生成・ナレッジQ&Aはクレジットを消費します
2026年9月6日に公式サイトで確認。付与クレジット数とプラン内容は変更されることがあります。最新の条件は公式サイトでご確認ください。
向いている人/議事録づくりが毎週のように発生している人。整理して終わりではなく、そのあとスライドや資料にするところまで求められている人。PCで作業している人。
判断の順番としては、まず無料のフリープランで自分の会議データを1回通してみるのが確実です。スライド生成まで試して月1,000クレジットを使い切るなら、その使い方はプレミアムの対象です。使い切らないなら無料のままで足ります。
向いていない人/会議が月に1〜2回の人。整理だけで足りている人。無料のChatGPTで完結しているなら、乗り換える理由はありません。また、社内の機密情報を扱う場合は、契約の前に所属組織の承認規程を確認してください。
当サイトでは未検証です。上記の機能・料金は2026年9月6日時点の公式サイト記載を確認したものです。左列の「残った作業」は当サイトの検証で実際に起きたことです。導入前に、無料プランでご自身の会議データで確認してください。
よくある質問
会議の音声をそのまま入れれば議事録になりますか?
音声を文字にする工程と、文字を整理する工程は別です。ChatGPTは音声の文字起こしを担いません。当サイトでは文字起こしの精度を検証していないため、判断していません。
仕事の会議メモを入力してよいですか?
所属組織のルールと利用環境を確認してください。許可が不明なら入力せず、架空データで試してください。これはChatGPTでも専用ツールでも同じです。
無料で試せるのはどれですか?
ChatGPTは無料版があります。Nottaのフリープランは月120分の文字起こし、Notta Brainのフリープランは月1,000クレジットです(いずれも2026年9月6日時点の公式サイト記載)。
AIが作った議事録は正しいですか?
正しいとは限りません。元メモとの照合はどのツールを使っても人がやる作業です。検証では分類の重複が起きました。
まとめ
議事録づくりは4工程あり、ChatGPTが担うのは真ん中の2つです。
- メモがあり、整理だけしたい:ChatGPTで足ります。0円
- 録音を文字にしたい:文字起こしツールの領域。月120分までなら無料
- 資料化まで毎週やる:専用ツールの領域。1,980円/月
切り替えの判断は精度ではなく頻度です。月に1〜2回なら手作業で足ります。毎週なら、その手作業に月2時間以上を使っている計算になります。
