ChatGPTを使えば、英会話の相手を設定して、自己紹介や買い物、旅行などの会話練習を始められます。最初から有料の英会話サービスを契約する必要はありません。
まずは無料で試し、「英文を考える練習」「間違いの訂正」「同じ場面の反復」で困らないなら、ChatGPTだけを続けて構いません。
一方、発音を細かく確認したい、学習を継続する仕組みが欲しい、人間との会話に慣れたい場合は、ChatGPTを使った後でAI英会話アプリやオンライン英会話との違いを確認すると判断しやすくなります。
この記事では、初心者がChatGPTで英会話練習を始める手順と、ChatGPTだけでできること・難しいことの境界を説明します。
ChatGPTで英会話練習はできる?
できます。2026年8月9日にiPhoneのChatGPT Voiceで約10分試した範囲では、ChatGPTが話す英語を聞き、英語で返答する形でリアルタイムに会話できました。途中で日本語によるヘルプを受け、その後に英語の会話へ戻ることもできました。
これは今回の端末・アカウントで確認した結果です。すべてのプランや端末で同じ機能・利用時間を保証するものではありません。
練習例は次のとおりです。
- 初対面の自己紹介
- 海外旅行でのホテルチェックイン
- レストランでの注文
- 仕事の簡単なあいさつ
- 自分の英文を自然な表現へ直してもらう
- 同じ質問へ別の表現で答える
ただし、音声機能の種類、無料プランで使える範囲、利用上限は変わる可能性があります。OpenAIも、利用できる選択肢がプラン、地域、アプリ版などで異なる場合があると案内しています。
現時点の公式確認先:
ChatGPTは英語学習専用サービスではありません。会話の正確さや学習効果を保証するものでもないため、重要な表現は辞書、教材、講師など別の根拠でも確認してください。
初心者がChatGPT英会話を始める手順
1. 練習したい場面を1つ選ぶ
最初から「英会話を教えて」と広く頼むより、場面を限定した方が練習しやすくなります。
例:
- カフェで注文する
- 初対面で自己紹介する
- ホテルでチェックインする
2. 自分の英語レベルを伝える
「英語初心者」「中学英語程度」「1回の返答は2文まで」のように条件を付けます。難しい単語が増えすぎるのを防ぐためです。
3. ChatGPTの役割を決める
「あなたはカフェの店員です」「あなたは英会話の練習相手です」と役割を指定します。
4. 訂正方法を指定する
会話のたびに訂正されると流れが止まりやすいため、初心者は次のどちらかを選びます。
- 間違えるたびに短く訂正する
- 3往復した後にまとめて訂正する
5. テキストまたは音声で会話を始める
音声機能のボタンや表示位置は、端末・アプリ版・アカウントによって異なる可能性があります。
今回使用した端末はiPhone 16、利用プランはChatGPT Plusです。iOS、ChatGPTアプリ版、Voiceモード名は不明のため、特定のボタン配置やモード固有の操作としては説明しません。

6. 会話後に振り返る
今回の検証では、約10分の会話後に次の指示を送りました。
ここまでの英会話練習を振り返ってください。
①私が間違えた英語と自然な修正例
②良かったところ
③初心者の私が覚えた方がいい表現を3つ
④次回復習した方がいい内容
を日本語でまとめてください。
実際のこの会話で確認できた内容だけを使ってください。
ChatGPTは、実際の会話内容をもとに指定した4項目へ分けて振り返りを作成しました。一般的に振り返る場合も、少なくとも次の点を確認します。
- 不自然だった英文
- より簡単な言い方
- 次回覚える表現3つ
回答をそのまま正しいと決めつけず、疑問がある表現は別の資料でも確認します。
初心者向けの指示例
次の文章をコピーし、場面だけ変えて使えます。
自己紹介を練習する例
あなたは英会話の練習相手です。私は英語初心者です。初対面の自己紹介を練習してください。質問は1回に1つ、返答は短い英語にしてください。私の英文に大きな間違いがあれば、日本語で短く理由を説明し、初心者向けの自然な言い方を示してください。3往復したら、覚える表現を3つまとめてください。
旅行英会話を練習する例
あなたはホテルの受付担当です。私は英語初心者の旅行者です。チェックインの会話を練習してください。中学英語程度の表現を使い、1回の返答は2文以内にしてください。私が答えに詰まったら、日本語のヒントを1つ出してください。
音声でゆっくり話してもらう例
英語初心者向けに、短い文でゆっくり話してください。質問は1回に1つにしてください。私が「もう一度」と言ったら、同じ内容をより簡単な英語で言い直してください。
今回の検証では、初心者向けへの難易度調整、「ゆっくり話して」という速度調整、日本語のヘルプ、訂正後の反復が実際に行えました。ただし、会話開始時に使用した正確な指示文は記録されていないため、上記の開始用指示例そのものを検証済みとは扱いません。
面接のように、決まった質問へ順番に答える練習をしたい場合は、5問を1問ずつ進めてまとめてフィードバックを受ける手順をChatGPTで英語面接を練習する方法で紹介しています。
実際に英会話を試した結果
2026年8月9日に、iPhoneのChatGPT Voiceで約10分の音声会話を行いました。
- 利用日:2026年8月9日
- 利用プラン:ChatGPT Plus
- 端末:iPhone 16
- iOS・ChatGPTアプリ版・Voiceモード名:不明
- 使用機能:ChatGPT Voice
- 練習場面:初心者向けの英会話
- 会話時間:約10分
今回の検証では、次の一連の練習を行えました。
- ChatGPTが英語を音声で話し、英語で返答する
- 初心者向けに難易度を調整してもらう
- 分からない英語を日本語で質問する
- 日本語のヘルプ後に英会話へ戻る
- 英語の間違いを訂正してもらう
- 正しい表現を言えるようになるまで複数回繰り返す
- 「ゆっくり話して」と依頼し、話す速度を遅くしてもらう
- 終了後、実際の会話内容だけを使った振り返りを依頼する
実際に確認した訂正例
| 会話中の表現 | ChatGPTが示した修正例 |
|---|---|
| I from Osaka. | I’m from Osaka. |
| I study yesterday Everyday. | 文脈に合わせて I study every day. |
| My Chat English speak. | I want to speak English in my chats. |
| I want speak English… | I want to speak English… |
| speak better English from my chat. | speak better English for my chats. |
上記は今回の会話終了後に表示された振り返りに基づく記録です。これらの例から、どの英文でも必ず正確に訂正されるとは判断できません。
訂正後は、正しい表現を言えるようになるまで複数回繰り返して練習できました。振り返りでは、最初は「from my chat」となっていた部分を、最終的に「for my chat」と言えたことも確認されました。
参考として、2026年8月12日に追加提供された別の会話画面でも、訂正例・良かった点・覚える表現・次回復習内容が表示されたことを確認しました。上記の2026年8月9日の検証と同一セッションかは確認できないため、画像内に表示された内容だけを補足証拠として扱います。

ここで出た「発音が通じるか判定できない」という限界は、この先も解消しません。人の講師に確かめる方法は実際に両方試した記録にまとめています。ベストティーチャーなら無料体験のWritingレッスンから試せます(クレジットカード登録不要)。
ChatGPT英会話の良かったところ
今回の検証で良かったと確認できたのは、会話を止めずに条件を調整できた点です。
- 初心者向けの英語へ難易度を調整できた
- 分からない部分を日本語で質問し、その後に英会話へ戻れた
- 「ゆっくり話して」と依頼すると、実際の音声速度が遅くなった
- 間違いを訂正してもらい、正しい表現を言えるまで繰り返せた
- 約10分の会話後に、実際の会話内容をもとに復習項目を作れた
終了後の振り返りでは、分からなくても英語を口に出し続けたこと、「speak better English…」の意味が途中から安定したこと、「from my chat」を最終的に「for my chat」と言えたこと、「slowly」と伝えて速度を調整しようとしたことが良かった点として挙げられました。
今回の結果だけで、英会話力の向上や発音評価の正確さまでは確認していません。
ChatGPT英会話で困ったところ
今回の検証では、英語の質問や返答の意味が分からず、「What」「今の日本語で教えて」などと日本語で確認する場面がありました。また、自分が言いたい内容を英語にできず、途中で詰まる場面もありました。
一方、日本語で意味を確認した後は英会話へ戻ることができました。初心者にとって日本語で途中確認できる点は助けになりますが、会話中に英語の意味が分からなくなることや、言いたい内容を英文にできないこと自体がなくなるわけではありません。
次の項目は今回の検証だけでは判断していません。
- 指示した難易度を維持できるか
- 誤った表現を示すことがあるか
- 音声認識が別の言語になるか
- 発音のどこが問題か具体的に把握できるか
- 会話履歴と実際の音声が一致するか
- 無料利用の上限に達した場合どうなるか
OpenAIは、音声入力が別の言語として認識される場合があり、設定で主言語を指定できると案内しています。また、音声会話後の文字起こしが実際の会話と完全には一致しない場合があるため、検証時は音声と履歴を別々に確認します。
ChatGPTだけで十分な人
次の条件に当てはまるなら、まずChatGPTだけを続けて問題ありません。
- 無料または低コストで始めたい
- 会話への緊張を減らしたい
- 自己紹介や旅行など短い場面を反復したい
- 自分で練習テーマと頻度を決められる
- 英文の言い換えや簡単な訂正が主目的
- 発音の細かな採点や講師の指導を必要としていない
有料サービスを契約しなくても目的を達成できているなら、無理に乗り換える必要はありません。
AI英会話アプリを検討した方がいい人
ChatGPTを試したうえで、次の点が不足すると感じた場合は、AI英会話アプリとの比較が役立ちます。
- 毎日のレッスン順序を自分で決めるのが難しい
- 練習記録や継続管理が欲しい
- 発音を項目別に確認したい
- 英会話向けに用意された場面を順番に学びたい
- 毎回指示を入力するのが負担
専用アプリが必ず優れているわけではありません。自分が困った機能だけを比較してください。
オンライン英会話を検討した方がいい人
次の目的がある場合は、人間の講師と話すオンライン英会話も候補になります。
- 人間の予想外の返答に慣れたい
- 面接や仕事で対人会話が必要
- 表情や間の取り方を含めて練習したい
- 学習の約束を作り、継続したい
- 自分では気づかない癖を人に指摘してほしい
対人会話がまだ怖い場合は、ChatGPTやAI英会話で短い受け答えに慣れてから検討しても構いません。
AI英会話アプリとオンライン英会話のどちらを検討すべきか、そもそも契約が必要かの判断は、AIだけで十分?専用サービスを選ぶ5つの条件にまとめています。
発音が通じるかどうかを、人に確かめてもらう
この記事で残った限界は、発音がどの程度通じるかを判定できなかったことでした。ChatGPTは文字にしてくれますが、聞き取れなかったのか、こちらの発音が原因なのかを切り分けてくれません。
ベストティーチャーは、自分で書いた英文を外国人講師が添削し、その英文を使って25分のSpeakingレッスンに進む形式です。実際に受けたところ、単語だけで答えても講師が文の形に組み立て直し、聞き取れない場面ではチャットに英文を書いてくれました。
- レッスン回数は無制限(Writing・Speakingとも回数制限なし)
- レッスンテーマ 約1,000件
- Speakingは1回25分。外国人講師とマンツーマン
- 無料体験はクレジットカード登録不要。体験後に自動で課金されることはないと公式に明記されています
2026年9月6日に公式サイトで確認。試験対策コース16,500円/月、日経LissNコース13,500円/月なども選べます。最新の条件は公式サイトでご確認ください。
向いている人/ChatGPTでの練習は続けられているが、人相手に通じるか確かめたい人。書いた英文をそのまま話す教材にしたい人。回数を気にせず毎日やりたい人。
無料体験はクレジットカード登録不要です。まずレッスンを1つ選び、Writingで英文を送るところまで進めてください。添削が返ってきてからSpeakingを予約するのが正しい順番です(無料体験の進め方はこちら)。
向いていない人/まだChatGPTで練習を始めたばかりの人。予約や時間の固定が負担な人。無料で足りているうちは契約する必要はありません。まずは本記事の手順を続けてください。
2026年9月6日に無料体験のWriting・Speakingを受けて確認しました。ただし手順を間違えたため、添削の受け取りは確認できていません。記録はChatGPTの英会話練習とオンライン英会話は何が違うかにまとめています。料金・無料体験の条件は公式サイトでご確認ください。
よくある質問
ChatGPTは無料で英会話に使えますか?
2026年8月11日にOpenAI公式情報を確認した時点では、ChatGPTにはFreeプランがあります。ただし、音声機能を含む利用可能な機能や上限は変更されることがあるため、利用前に公式案内を確認してください。
英語初心者でも使えますか?
使えます。「英語初心者」「短い文」「日本語でヒント」などの条件を指定すると始めやすくなります。回答が正しいとは限らないため、重要な表現は別の根拠でも確認します。
文法の間違いは直してもらえますか?
今回の検証では、「I from Osaka.」に対して「I’m from Osaka.」、「I want speak English…」に対して「I want to speak English…」などの修正例が表示されました。ただし、訂正内容が常に正しいことを保証するものではありません。
発音練習にも使えますか?
音声で会話できる環境なら、発話と聞き取りの反復は可能です。発音の細かな評価能力については、実機検証を行うまで断定しません。
個人情報を入力しても大丈夫ですか?
英会話練習に本名、勤務先、患者・利用者情報などは不要です。架空の名前・場面を使い、機密情報や第三者の個人情報を入力しないでください。必要に応じて、ChatGPTのSettingsにあるData Controlsでモデル改善への利用設定を確認してください。
まとめ
2026年8月9日にiPhoneのChatGPT Voiceで試した範囲では、初心者向けの音声会話、日本語のヘルプ、速度・難易度の調整、訂正後の反復、終了後の復習まで一連の練習を行えました。
今回の検証プランはChatGPT Plusです。無料版で同じ機能・時間が常に使えるとは判断していません。
まずは次の順番で1回試してください。
- 場面を1つ選ぶ
- 初心者向けの難易度を指定する
- 訂正方法を決める
- 3往復だけ会話する
- 困った点を記録する
ChatGPTだけで目的を達成できるなら、そのまま続けるのが最も負担の少ない方法です。
発音の細かな確認、体系的なレッスン、継続管理が不足する場合だけAI英会話アプリを、人間との実践会話が必要な場合だけオンライン英会話を比較してください。
